もう5月、暑くなってきましたね。
紫外線も強くなってくるころですね。
さて、昨年4月から始めた実験。
「太陽光がデニムの色に与える影響について」
もう1年も経ってしまいました。
アホな実験にお付き合いいただきましてありがとうございます^^;
そしてこれが驚きの結果に・・・
はじめに
ところで、ボクはなぜこんな実験を始めたのでしょうか?
ブログを見返してみれば当時のボクはこんな事をいっていました。
ジーンズの変態はデニムの変色が気になる時期です。
そう、紫外線で衣類の染料は変色してしまうんですよ。
染料が紫外線から受ける影響とは?“基本的に、化学物質である染料は化学的作用によって衣服の繊維に染色されます。
そこに、紫外線という目に見えない光のエネルギーが投射されると、化学的に結合していた染料の分子が分解されてしまうことなどが原因と言われ、「変色」や「退色」を引き起こします。衣服の紫外線対策 | 東京都クリーニング生活衛生同業組合 Webサイト
http://www.tokyo929.or.jp/column/color_process/post_27.php”といっても、この紫外線。
デニムをどれくらいさらしていたら染料に影響をおよぼすのでしょうか?
なるほど。思い出しました。
では、実験結果のほどを。
方法
方法は簡単なもので。
片方は太陽光にガンガンさらし、もう片方はタンスの中で遮光保管。
そしてひたすら時を待つ。・・・地味
太陽にさらす方には取り違え防止として太マークをいたしました。
では結果です。太陽光にさらしたものを右側に置きます。
結果
0日
2日
6日
12日
29日
2ヶ月
3ヶ月
4ヶ月
ここまででもすごいのですが。
ここからの追い込みはさらにすごい。
6ヶ月
光源の影響ではありません。位置を入れ替えてみます。
色褪せました。
太陽光に当てていた面と裏側の面でも色の差が見られます。
9ヶ月
ここまでくると何年穿いたの?って感じですよね。
さあ、おまちかね。
1年経過
野ざらしでしたので洗濯してみました。色味への洗濯の影響も考え両者とも洗濯。
太陽光すごい!紫外線おそるべし!
日焼けによる色落ち。なかなかのものでしたね!
考察
日焼けジーンズと言えば、リーバイス社が保有する「BARNYARD c.1890 501XX」(カリフォルニア公郊外東部にある廃家で発見されたもの。長い間、釘を打ったドアに掛けられ、日焼けした状態だったことから「BARNYARD」と名付けられたジーンズ。)
まだらに色落ちしたジーンズですが、どこに光が当たっていたか。この実験でより実感できるようになりました。(こちら「BARNYARD」の詳細レポは、リーバイス 世界最古のジーンズ展で)
結論
ということで皆様、ジーンズの干しっぱなしには気を付けましょう!!
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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コメント
興味深く読ませていただきました。
デニムを日光にさらし続けたらどうなるのか気になっていましたが、なかなか検索ヒットせず、自分で試そうかと思っていたところこの記事を拝見しました。まぁそんなこと考える人はほとんどいないので、しょうがないですが…。
とても参考になりました。
ありがとうござます。
我ながらよくこんなアホなこと1年もやったなと思います。
ジーンズの加工技術に活用できないかな
もう活用してるのかな?
かび臭くなったデニム素材のバッグを天日干しさせたくて、どれくらい色に変化があるのか知りたくて検索してたら見つけました。とっても参考になりました。ありがとうございます。下に広告があって☆5が選べなかったので☆4になってますが、☆5です!絶対に☆5です!
>>4
ありがとうございます。
そういっていただけますと、1年間観察するという地味な作業が報われます。
コメントいただきましてありがとうございました!
時間のかかる実験でとても興味深い内容でした。
有難うございます。
私としても一年観察するという実験は、なかなか経験がなく楽しい時間でした。皆さまにも喜んでいただけてさらに嬉しいです